はじめに
冒頭の写真・寂心さんのクスは、国内でも有数のクスノキの巨樹です。その雄大さは、日本一の呼び声も高い加茂の大クス(当ページでは紹介しておりませんが書籍で紹介しております)にも劣りません。
有史以来、日本人にとって、樹木は、神の依代であり、生活を支える材料であり、心を癒してくれる存在であり、日本文化の根幹となっています。樹々を通して、日本の自然、文化、情緒を見つめなおしてみませんか。
紹介している書籍
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概要
本書に掲載している128ロケーションのうち5つについて、いくつかの写真をここでご紹介いたします。説明文は書籍より簡略なものです。
こちらは樹齢1200年とも言われる特別天然記念物となっている藤です。明治末期の写真も残っていますが、当時の趣は今も変わりません。メディアではあまり取り上げられませんが、大変立派な藤棚です。
こちらは、標高800メートルを超える神域、高野山奥之院です。2キロにもわたる杉木立を歩くだけで、心が穏やかになります。
日本の縄文文化を育んだ白神山地の原生林。ブナの林は多くの水を貯えることにより多様な動植物を育みます。その恵みをもとに発展してきたのがブナ帯文化でした。
日本有数のエドヒガン・醍醐桜。山里に威風堂々咲き誇る姿を見に、毎年多くの人が訪れます。
最後の写真は、富山県山中に生育する最大級とも言われるタテヤマスギです。長い年月、風雪に耐えてきた姿には目を見張るものがあります。
これら5つのロケーションについても、書籍では複数の写真を紹介しております。少し疲れた時には、樹々の緑を見に出掛けられてもいいかもしれません。
著者について
長野県松本市の出身で、北アルプスに囲まれた自然の中で育ちました。好きな樹種の一つは、優しい雰囲気を持つケヤキです。長野県下にも全国に誇るケヤキの巨樹があり紹介しております。インスタグラムは本書とはほとんど関係ございませんが、近所を散策中に観察できた動植物を主にアップしておりますので、良かったらお立ち寄りください(*^_^*)
2020年11月3日 青木 楓